あるところに、きれいに飾ってあるびよらがありました。
あるとき、偶然通りかかった旅人が言いました。
「このびよらはなんでずっと飾ってあるの?」
そのびよらの管理人の友達のらすかるは言いました。
「このびよらの持ち主は1年前にいなくなってしまったんだ。
だから、思い出を大切にとっておくために、飾ってあるんだ。」
すると、旅人は言いました。
「でもね、楽器は、弾くためにあるんだよ。
このままだと、楽器も泣いているよ。」
らすかるは不思議そうな顔をしました。
「たとえば、止まってしまった時計をいくら眺めていても何の価値もないのと同じで、
楽器も、誰かが音を出してあげなければそれは楽器の形をしたオブジェでしかないんだよ。
たとえそこで持ち主が変わって、本来とは違う使われ方をしてしまうかもしれない。
でも、それでも、楽器としては、自分が生かされてるって思うんじゃないかな。
そのびよらの持ち主は、びよらを愛していたんだよね?
だったら、きっと飾っておくより、使って欲しいんじゃないかな。」
らすかるはあっけにとられていました。
「この世のものはね、私達が気付いていないだけで、日々刻々と変化をし続けているんだよ。
だから、ここにあるものは、もうそのときのものではないんだ。
同じものをずっと残していくなんて不可能なんだよ。
だったら、少しでも、そのものを利用しないと、生かしてあげないと、かわいそうだよね?」
















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